こんばんは。2017年1月の授業が終わりました。
今日は中3生、中2生それぞれ3名ずつの混成でした。
中3生は最近定期的に通ってくれている生徒さんです。
*理科で、炭酸水素ナトリウムの加熱分解の問題に
当たっていた生徒さん。
問)試験管内で2.2gの炭酸水素ナトリウムを、
完全に加熱したときに試験管に残った物質の質量は
1.4gでした。
試験管内で1.8gの炭酸水素ナトリウムを、
一部加熱した時に試験管に残った物質の質量は何g
ですか。
この問題では、完全に加熱したときに、試験管内に残った
物質(=炭酸ナトリウム)の質量と、最初の炭酸水素ナトリウムの
質量の比から、1.8gの炭酸水素ナトリウムを一部加熱
したときの
「分解反応が起きた部分」と、「反応しなかった部分」
それぞれの和が1.4gである、という考え方をします。
この、反応のありなしをわける、というところがとても重要です。
(式は作ってみてくださいね)
彼は、数学が比較的得意で、「ゼロ倍とゼロ乗」のお話で
高校数学に関心を寄せていたこともあり、理解してくれたようですが、
計算はあとでもう一度自分でやってみることを勧めています。
彼の長所は、観察眼が鋭いところ。
大人もたじたじのツッコミが、スパイスを加えてくれます。うれしいですね。
*「歴史学習のいろは」で、
歴史上の人物がわかりにくい、と言っていた生徒さんは、
どんどん自分で、まとめシートを活用してまとめています。
第一弾のシートを見せてもらいましたが、
「なぜ」の部分が、やはりわかりにくかったようで、
空欄になっていたので補記して、解説を加えています。
第二弾以降も楽しみです。
社会科に当たるときの目の色が変わったこと、
そして、さっそくたくさん活用してくれていることに感謝です。
*当塾では3年生全員に英単語テストを課しておりますが、
その進度が一番早い生徒さんは、公立校入試の過去問に挑戦し、
みるみる力をつけ、志望校上位レベルの得点をマークしています。
(解答時間も自分で測定しています)
平成26年度国語は、一題の読み違えから失点したものの、
それ以外の問題はすべて正解していました。
単語テストもそうですが、題意を早く正確に見抜けるようになれば、
志望校トップクラス間違いなしと思われます。
彼の長所は、ひたむきさと、周囲の環境に左右されない安定した精神。
とてもフリーな環境ですが、礼儀正しく、かつ、抜くところは抜く、
というバランスがとれているところは、大人の私でも尊敬します。
2年生も3名。
*冬季講習近くから通ってくれている生徒さん。
自分のペースで、誰に指示されることもなく、淡々と問題演習に取り組みます。
当然こうしたお子さんにも、適宜指導は挟んでいますし、
「ここまで不明点はなかった?」→「大丈夫です」のやり取りがあります。
ここで、私が大事にしていることは、
生徒さんの「大丈夫」をきちんと信用することです。
放任するのではなく、きちんと見守って、信用する。
そして、少しの変化も見逃さず、理解が進んでいることをきちんとほめる。
すると、見たことのない成績を挙げてくれるようにもなりました。
2学期末は、直近よりも5科目平均20点近く伸びています。
今日は、自宅から持ちこみの教科書ワークで国語でした。
次回から、3年生と同じように単語テストを、本人希望で行います。
自らのペースをつかんで、自発的に取り組んでいる姿は胸を打たれます。
*創業当初から通ってくれている生徒さんが2名。
ひとりは、苦手意識の強かった数学の、「苦手」という感覚が
かなり軽減されて、前向きに問題に取り組んでくれています。
ほかの科目もそうでしたが、成績については伸び悩みが続いていたものの、
もともと関心が高めの国語・社会に加え、数学の軸も確実に伸びてきています。
計算問題にあたるときの精神的な余裕も見られ、自分の書いた計算過程を
きちんと振り返って「見る」こともでき、正答率が上がってきています。
ひとつのことにものすごく集中できるタイプです。
また、幼少期の計算スキルがものすごく高かったため、ここに火をつけることと、
日頃のコミュニケーションの中から、成人に求められる語彙を、
耳にしてもらうだけでも、意識が変わることを期して、接して来ました。
彼も性格が大人で、かつ、自分自身のことをきちんと理解しています。
自分自身をしっかり持っていますが、優しい気持ちも持ち合わせているので、
将来が本当に楽しみです。
もうひとりは、いろいろ悩みながらも、自己の確立を目指している生徒さん。
もともと知識と教養は豊富なのですが、
「言われたから仕方なく」という部分があることに早くから気付き、
(動機が自分の中にないということですが)
悩みなどで錯綜した自分の思考を整理してもらうために、
時間の使い方を早くから任せています。
いろいろ思いを抱えていて、話したい!と思ったら止まらなくなることがありましたが、
最近は、そのあたりの切り替えも上手になりました。
成績的には伸び悩んだ感はありますが、人としての成長はとても大きかったと思います。
書きだすと、止まらないものですね。
ひとりひとりの顔が浮かんできて、幸せな気持ちになります。
幸い、この1年間は、大きなインシデントもなく教室運営ができたと思います。
当然、通塾距離や方針などから「合う」「合わない」もあったとは思いますが、
少なくとも、私は携わらせていただいた生徒さんには、
一貫して、選択肢に入れていただいたことの感謝を忘れずに来たと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
みなさまの2月が、素敵な月になりますように。