形ではなく、実質で。

こんばんは。塾長の髙橋です。

なかなか定期的に授業の様子が挙げられずにいますが
週1~2回できれば上出来にしたいと思います。

さて、今日は英語の構文のお話です。

so 形容詞 that 主語+動詞 の「動詞」は、必ず"can't"?

中3生から、英語の構文を用いた表現の解説中に受けた質問です。

受験英語では、どのレベルにおいても、必ずといっていいほど出題されるのが、
① so 形容詞 that S can't ...  と
② too 形容詞 to do ... の 書換問題です。

どれだけ昔から見て今の教科書のレベルが上がったとはいえ、
私が子供時代だった15年前も、こうしたものは存在していました。

②の文の too に注目を!

tooは「とても」「あまりに」という副詞です。
後ろの to do (すること) と呼応の関係にあります。

これは「doするには、too(あまりにも)」という関係で、
noやnotを使わない、否定のニュアンスとなります。

これを、①の文のso 形容詞 that ...の文で使うのであれば、
that 節の中の動詞は「できない」のcan't となります。

しない(意志)か、できない(可能)か

①と②の書換を意識しないで、so 形容詞 that 主語+動詞... とするのであれば、
動詞の部分は、別にcan'tにこだわる必要はありません。

「するかしないか」を決める余地があれば、don't や won'tもありうるでしょう。

ですが、too 形容詞 to do の書換においては、
「するかしないか」を決める余地がなく「できない」になるので、
can'tを使うこととなります。

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(厳密にはもっと突っ込みたいポイントがたくさんありますが、
混乱を避けるべく、絞って伝えています。)

形も大事だけど、もっと大事なのは語句の働き

どうしても、効率のために、かたちで覚えようとしがちです。
たしかに、so that や too to など、音にまでして
覚えさせられたのは、耳に残るので使いやすいとはいえます。

しかしながら、ひとつひとつの言葉の持つ意味を
きちんと考える機会がなければ、言葉の使い方があやふやに
なってしまい、失点につながるでしょう。

もちろん、それが非効率だという見方も否定はできません。
ましてや、受験直前のこの時期に、というのもあるでしょう。

とはいえ、こういったことは、やはり積み重ねしかありません。

急がば回れ。
意外と、こじつけ?と思える内容が、英語的な考えだったりするかもしれません。

どの科目にしても、イマジネーションは大切だと思います。

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