忙中閑 2017.2.27

こんにちは。塾長の髙橋です。

室蘭地区では、私立高校入試の合格発表、
公立高校入試(推薦)の合格発表がありました。

中間報告としては、いまのところすべての中3生が
合格を手にしています。
おめでとうございます。
残すは3月7日の、公立高校入試(一般)です。

早いもので、当塾も中学卒業生の巣立ちを見ることが
2回目となりました。育て上げられました保護者さん、
頑張ってこられた受講生さんに、心より敬意と感謝を
申し上げたいと思います。

私自身も、受講生さんから教わったことがたくさんあります。

当塾の運営方針は、基本的には自主的な取り組みを見守り、
必要に応じてサポートすることとしております。

つまり、まず私は、受講生さんの思いを汲み取ることが
基本の「き」と思っております。

未成年であっても、一人の「個人」として接すること。
そして、これを尊重しつつ、現実的な障壁をどうしていくか
一緒に考えながら進めていくこと。

この考え方は、人付き合いのすべてに通じるものと思いますが、
私自身、一朝一夕にできるものではありませんでした。
自分の中では、大きな苦労がたくさんありました。
ですが、こうした苦労の中から、自分の中で一つ、
いま時点での答えを見つけることができました。

置かれた状況で、人の考えや物の見方というのは
簡単に変わってしまうこともあると思います。
まして、先行き不透明なこのご時世です。

しかしながら、どんなに時が経とうとも、
この考え方を初心として、大切にしていきたいと思います。

ところで。

生きにくさを抱えて生きる大人がたくさんいます。

耐え忍ぶことが日本人の美徳だとされてきましたが、
それは「耐え忍んだ先に、きっと明るい未来が待っている」
という「希望」を、まだ持つことができたからではないでしょうか。

現代では、どんなこともインターネットやスマートフォンを
通して、簡単に知りたいことにアクセスできたり、
かゆいところに手が届く思いをすることができる場面が増えて
来たと思います。

しかしながら、今の便利さやスピード感覚も、使い方を誤ると
軌道修正に大変な労力を必要とするのも、また事実ではないでしょうか。

また、逆三角形になりつつある人口ピラミッド。
将来の担い手が少なくなっている中で、一人の担い手が考えたり
行動したりしなければならない「分量」は、確実にこの20年で
著しく増加しているのではないでしょうか。

そのような情勢の中、20年前と同じマインドで
今の現役世代を評価し合うというのは、無理があるでしょう。

護送船団方式の瓦解と、自己責任論。
その世の中を生きていく私たちは、今まで以上に、
それぞれの心をしなやかにしていかなければならないのでしょうか。

今まで以上に、自分の考えも、人の考えも、尊重したり折り合いを
つけていく必要があるのではないでしょうか。

当然、私のこの見解に
「ノー」
とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、
少なくとも私自身は、そのおっしゃられた「ノー」についても
ひとつの考え方としてとらえることができれば、と思っています。

そういったことを見据えながら、
価値観の多様性に柔軟に考えるプロセスを積み重ねていく。
そこに、私の営む事業が、少しでもお役に立てたなら。

この思いを新たにし、3月に臨みたいと思います。

本日もお読みいただき、ありがとうございます。

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