コラム おぴにおん Vol.2

【コラム おぴにおん Vol.2】

 春の講習の資料の下調べをしています。

 この仕事をさせていただいて、以前よりも増して
 感じたことがあります。それは

「人にものごとを伝えることは、簡単なようで難しい」
 ということです。

 英語、英文は、日本語と比べると、
 一語一語の意味が強く表に出てくる言葉で、
 日本語は、一語一語に込められた状況が表に出てくる
 しくみの言葉である、といえるでしょう。

 (このあたりの詳しい話は、春期講習会で行います)

 よく私は、感情に熱がこもると、人一倍声が大きくなります。
 そのせいか、「怒ってる」「キレている」というように
 勘違いされることが、よくありました。
 (熱いのは感情だけで、頭はわりと冷静だと思います)

 長年「なぜ勘違いされるのだろう」と、悶々として
 きましたが、英語と日本語の対比について、この講習で
 しっかり伝えるために、いろんな本を読み漁っているうち、
 やっと気がつくことができました。

 日本語…状況と共感で会話が成り立つ。
 英語…だれがどうした、をはっきりさせた会話をする。

 状況と共感の言語を、あれだけの熱量で話せば、
 相手がそれを受け止めたり変換したりするのに、
 精神力が結構注がれてしまうのかもしれない。

 熱くなったときは、いつも一旦飲み込むようにして
 いますが、飲み込んだものをどう変換して、どれぐらいの
 熱量で話をしたらよいか、もう1ステップ考えてみる
 必要があるのかな、と最近思い始めています。

 英語圏の人と話すとき、よく I'm sorry but I can't hear you.
 といわれることがありますが、その理由もなんとなく
 わかってきたと思います。

 英語だろうが数式だろうが、「言語」「表現」なので、
 誤解のないよう、それに沿った表し方をしなければならず
 私自身も、改めて「心の勉強」をした思いでいます。

 2016.3.19
 (どこか地に足がつかない思いの自分へ、自戒を込めて)

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