月次アーカイブ: 5月 2017

こんばんは。久しぶりの塾長ブログとなりました。
私自身よく気を付けていることで、かつ、レクチャーにも活かしていることが、
「立ち止まって考える」ということです。

なにかと気ぜわしいと、落ち着いて考えることができなくなります。
そして、結果が伴わないと焦ってしまうと、さらに悪循環に陥ることもあります。
そんなときは、一度「立ち止まる」ことも選択肢に入れてもよいでしょう。

コーヒーブレイクに合いそうな画像を探してきて、思い出しました。

最近、毎週水曜の小学生コースでは、低学年の塾生にパソコンを体験してもらっています。
本人希望によるもので、検索エンジンの使用方法やキーボードのローマ字打ちなども指導しています。
その分、学校での学習内容は「止まった」状態になります。
しかし、学校での学習内容についても、進み具合や出来を確認しながらレクチャーをしていますので、
塾長監督のもと、パソコン使用でちょっと「立ち止まって」もらっています。

家で、「毎週ここに来るのが楽しみだ」と言っていると、親御さんからお話を伺っています。うれしいですね。

さて、本題は、今日の中学3年生の数学の一コマからです。

室蘭市内の中学校では、ちょうど、因数分解の公式の領域に差し掛かっています。
共通因数をカッコの外に出すものまでは、問題なかったようですが、
この公式にさしかかると、「うーん…」というお子さんがいます。

該当部分の教科書を読むと、
x²+ax+b について、aが和、bが積で、それぞれを満たす数を探す…ということが、
和と積の表で表されています。
しかし、残念ながら、この部分は、ただ読むだけでは理解できません。

当塾ではどのように、因数分解を指導しているかといいますと。

「因んだ数」を掛け合わせると、式の展開になりますね。
その式を「因んだ数」で分解するのが、因数分解ですよ。

つまり、

展開と因数分解は、逆の作業をしていると思ってください


(数学的には異論があるかもしれませんが、便宜上です)

ということを強調しています。

そして、「因数分解をする」という順番ではなく、その逆の順番を書いて説明すると
「もうだめかも…」と言っていたお子さんが、「あ、できるできる!」という笑顔に変わりました。

(例) x²-8x+15の因数分解(啓林館「未来へひろがる数学3」27ページ例6)

 (x+◇)(x+□)
=x(x+□)+◇(x+□)
=x²+□x+◇x+◇×□
=x²+(□+◇)x◇×□
=x² -8x15

これで、”□+◇=-8,◇×□=15”を意識してもらいます。

次に、定数項15は「何かける何か?」を挙げてもらいます。
九九から当たってもらうようにするとスムーズでした。

そして見事に、足して-8となる2数の、-3と-5を見つけました。
ちなみに(-3)×(-5)=15、ですよね。

このようにして書きましたが、書いているものを読むだけでも難しいと感じれば難しいのです。

やはり、ここは、表情を見ながら進めることで、
・どこにどうつまづいていて
・つまづいたところでどう思っていて
・その部分をどうしたいのか
ということが、ようやくわかるようになるのです。

大人こそ、一度立ち止まる必要があるのでは

この事例では、教える側が「一度立ち止まる」ことを覚えなければならないと思いました。
というのは、やはり年数を重ねていると、「この式のパターンはこうで…」という「型」の説明から
入ってしまいがちになるということです。

しかし、それぞれのお子さんが、どの「型」を使おうとしているのか、
あるいは「型」に頼らず、自分の考えをひも解いていくのか、
ここを、私たちが立ち止まって、見極める必要があると思いました。

経験から物事の解決の処理速度が上がるというのはいい事ですが、
人対人ということを考えると、経験にも差がありますし、
バックグラウンドにも違いがあるわけですから、同じように処理させるのは
よいのかどうかを見極めたいところです。

そして、「こうすればもっとよくなるかも」という提案をすることで、
話を聴く側は「自分はこう思うけど、相手にも一理あるかも」と思うようになります。

立ち止まって考える。
時には大切なことだと、今日改めて思いました。
そうすることで、次の一手も打ちやすくなりますし、成果の質の向上も期待できるでしょう。

今日もお読みいただきありがとうございます。

こんばんは。いつも当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
当塾では、一般の方に対しても、日常会話や英語ニュースなどから、基礎~中級程度の英語レクチャーを進めております。
また、以前より、遠隔地にお住まいの小・中・高生や一般の方に対して、インターネットを介したオンラインでのレクチャーの受け入れを開始しております。
そして、このたび、遠隔地にお住まいの一般の方に対する、オンラインでのレクチャーがスタートすることとなりました。
ご本人様より、記事にすることについて承諾をいただきましたが、個人情報保護の観点から、詳細なことまでは記載しないようにしつつ
ご紹介したいと思います。

受講の経緯

北海道、特に室蘭によくお越しになる関東在住の方で、最初は当ラウンジには別の目的でお越しいただいていました。
しかし、お話を進めるうち、当塾が一般の方への英語レクチャーも行っていることを知っていただいたことから、
主にメールを利用し英語レクチャーを進められないか、とご提案をいただきました。
お仕事で英語に触れる機会が増えて来たとのことです。

当塾としても、レクチャーのない時間帯での、インターネット等による遠隔地在住の方へのレクチャーは視野に入れておりましたので、
お互いに協議しながら、レクチャーを進めていくことで合意に至りました。

レクチャーの目標・方針

このレクチャーでの目標は
【日本人が聞き取りにくい音に慣れつつ、会話をさえぎる心理的な壁を破る!】です。

方針としては、
・お客様との会話文を、塾長が読んだ音声ファイルを送信→受講生さんが音を聞く→翌週、会話文の原稿をメールする。
・語法に関する問題集を、週1枚ペースで解いていく。解答は翌週。
・適宜、メールによるフォローアップ。
・レクチャーが進めば、受講生さんからも音声ファイルを提出していただく。
・1週間単位でこれを繰り返す。
→メールやファイルのやりとりは、双方の時間の空いたタイミングで行う。

引き続き、遠隔地レクチャーの模様をお知らせできればと思います。

こんばんは。いつもご覧いただきありがとうございます。

どれだけ勉強に時間を割いても、まったくわからないという経験をされたことがある方は、結構いらっしゃるのではないかと思います。

しかし、あるきっかけを境に、「わかる!」といううれしい感覚を味わったことがある方もまた、結構いらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、多くの方の学びのお手伝いの中で、「知識をつなげること」が有効だということ、そしてその方法について考えてみましたので、お話したいと思います。

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こんばんは。塾長の髙橋です。
今日の話題は、中3生の数学についてです。

まず、どの学年も、最初は文字と式から始まりますが、
3年生になると、「展開」「因数分解」という、
今後、数学を学ぶ上で絶対に欠かせない計算を扱います。

「展開」と「因数分解」は、いわば逆の操作をすることになります。
最初に扱う「展開」は、中3以上の数学を扱う上で、
本当に大切なところとなります。

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